ラブライブ!サンシャイン!!2期10話のお話

3年生の卒業関連のお話。

 

卒業が迫りつつある時期に感じた、殆どの人と別の道へ行くときの寂しさと、どこか清々しい未練がましさ。その表現が素晴らしい10話でした。あの感情を思い出させるには十分すぎます。高校3年生が卒業したらそれぞれ自分の選んだ道を進む、なんて非常に当然で普通のお話です。しかしそれ故に身近に感じて響くと思いませんか?

今までは毎日同じ場所で同じ時間に顔を合わせるのが日常だった人が、あと少しでそうではなくなるどうしようもない事だけど感じる寂しさ。自分で決めた道へ進める嬉しさ。彼女たちもそういったものが混ざった感覚でしょう、きっと。

 

 

さりげなくというか自然と千歌ちゃんの書道設定と、今回の肝となる果南ちゃんの天体観測の設定を回収していくスタイル。SaintSnowの三話連続登場凄いし、聖良さんの少年漫画っぽい台詞と去り際に優勝を託していくのも含めて熱い。

 f:id:Metamond:20171215115907p:plain

3年生が各々の道を自分だけで決めて進んで行くのがもう。

無印の3年生は進路についてほぼ提示がなかったところ、今回のこれですが比較的普通な表現をあえて使っているサンシャインならやるかなって考えていたらやりましたね。  私は内容的には想いよひとつになれ違う場所に向かうとしても信じてるが想起されました。2年間の別れが解決した後の3人ならきっともう大丈夫なのでしょう。見つけた夢の形を抱いて進む人が輝いて見えるのはいつどこであっても同じですね。

 f:id:Metamond:20171215120036p:plain

幼少期の鞠莉さんの部屋が変わっていくところから流れるBGMがマジで無理。いや使うとしたらこれ以外ありえないのだけど、反則でしょこんなのって感じでした。

車に乗って進むとこ以降のBGMもまた。ここは言うまでもないでしょうけれど。コーラスが効いてる。地味にダイヤさんがかなまりから一番離れた位置に座っているのも距離が縮まった証拠なのかなと思います。

 f:id:Metamond:20171215120056p:plain

見に行く星が一番星などではなく、流れ星という選択も好きです。願いを叶えるという意味合いでしたが、どうしても刹那的だったり残らないものの象徴として捉えてしまいます。そこは本当にAqoursらしい。私たちだけの星を探しに、と果南さんは言っていましたが同じ流れ星は一度しか見られないって意味かな、と。私たちだけが見た星、ひいては輝き、主題にマッチしますね。9人ずっと一緒に居られるようにって祈りは届くことでしょう。

 f:id:Metamond:20171215120111p:plain

山頂のシーンでの千歌の「晴れるまで遊ぼう」のチョイスは天才のそれ。未熟DREAMER嵐が来たら晴れるまで遊ぼう、の引用素晴らしい。3年生が中心の回にその引用。晴れなかったら神様も勘当、のところの盛り上がりも特徴的。早いところサントラが欲しいところです。

f:id:Metamond:20171215120504p:plain

 

次回タイトルが浦の星女学院というやばそうなタイトル、心中穏やかでないですね。

 

あと3話。