ゼノブレイド2:楽園到達

実は年明け最初の記事。あけましておめでとうございました。

 

ゼノブレイド2の二周目のストーリーが終わったので感想的なものを。

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昨年10月末の段階で一周は終わっていたのですが、ずるずると書くタイミングを逃していたら年を越してしまい…ということで、どうせなら二周目やってからにしようと考えた次第でした。

ストーリー

前作はおろかそもそもの作品の設定すら把握しないまま始めましたが、面白かった。

世界観として

序盤からモルスの地の前まではファンタジー色強めだったものから一転するのが好きでした。ファンタジーからSFへ一変する世界観、当然面白い。世界樹だと全員思っていたものが実は軌道エレベーターでした!ってベタといえばそうなのですけれど、秀逸。世界樹を登り始めてから、物語の核心へと至りますがもうゴリゴリのSF、その世界での理屈で成立している物語でかなり好みでした。コアクリスタルからできるブレイドがいずれアルスになり、アルスはまたコアクリスタルを産む、そうやって生命の循環とは別の循環がある。ここまでが人類(というかシン?)に分かっていて、ブレイドの仕組みとかは「そうなっている」といしか言えない・その理由は分からないのが現実の物理法則などと同じように感じました。結局、「こうなっている」まではわかってもその理由は分からない。

そこから、神によって真相が語られます。世界の再生のためにコアクリスタルを投入して、同時にブレイドとすることで新しく発生した人類のデータを収集していた、と。旧文明の技術で出来たものだからこそ、(世界観としてはファンタジーなのに)妙にブレイドだけメカっぽいというか機械風味だったんですよね。新しく発生した文明としてはSF風味蒸気機関くらいでしたが、ブレイドはそれより遥か高みの技術。設定を設定のまま放置しないで、ちゃんと理由付けするの本当に好感が持てます。そもそも物語の主軸でもありましたが。

いわゆるボーイミーツガール的な物語として

いやウルトラハッピーエンドでしょ。イヤサキ村に到着した辺りから特にその色が入っていたように感じます。墓参りのシーンとかね。天の聖杯として覚醒するシーンが一番熱い。レックスの成長とその覚悟が見て取れるあそこの一連の台詞、良き。

終戦が終わった後の別れのシーンも。基本的に私、人が成長する物語好きなのですけどいやー良かったですね。パーティ中では大人なジークの台詞がまた格好良くて。

ただこのまま割と現実的な決着でこの話終わってしまうのかな?って思いながらED観てたらもう。ここからのハッピーエンドが許されるのね!?って。歌詞としても仕方ないことなのかな…という雰囲気の中救われました。人によってはご都合主義じゃない?と思うかもしれないけれど、コアクリスタルとの同調ならありだと思うしそもそも天の聖杯が全てを叶える姿を見てきたならあれで正解でしょう。エンディングの曲が強すぎる。

RPGとして

前半のコミカルさと後半の一般的に言う勇者的な立ち位置としての動きがメリハリついていてよかった。

パーティにまともなドライバー/ブレイドの関係を持つ組がメレフ/カグツチしかいないの気付いたときは面白かった。天の聖杯/人工ブレイド/マンイーター/ブレイドイーターって貴方達…。

ニアの話とか、レックスが古代船の扉を開けていたのを始めとして伏線がちゃんと張ってあったのは二周目でおおっとなってポイントです。

ニアが覚醒するシーンは激アツ。言うまでもない。

第三の剣で覚醒するのであったり、主人公の能力(天の聖杯の能力)が完全インチキだったりするのはベタではありますがやはり主人公サイドであれば気持ちのいいお話。相手からしたらたまったものではない。物理法則を書き換えるとは…???覚醒したホムラ(ヒカリ)の見た目もようやく翠玉色になって正直3種類の中で一番好き。ファンネルみたいにブレードが無数に飛んで攻撃するあれ。ゲームとしての性能も意味わかんないくらい強かったので後半はそれでごり押しでしたね。全属性使えて覚醒したタイミングでⅢまで溜まる、その上属性玉全部にダメージってわけわかんなくないですか?二周目は勿論レベルを下げてやってたんですが、それでも覚醒させればそこそこ格上でも余裕をもって倒せたのでやはりインチキ。

最後に立ちはだかるメツは最終的に救いが無いかったよね、という。戦闘前の会話がこう、自分でも言っていましたが救いが無い。というか8~9割マルベーニのせい。お前ほんとそういうところだぞ。ただ、あの愚か者がいなかったらそれはそれでアルスの循環システムに限界がきて滅んでいたのだと考えると悪行の限りを尽くしていたけれど無駄ではないのかなーなんて。天の聖杯がアルストへと降りなければ、神はあのまま放置して滅ぼしていたのかなと終盤の会話から思いました。人間に絶望するのはまあ分からないではないのでこういった前向きな物語では悪役になってしまいますよね。メツの「酷い世界だろ、ここは」しかり、完全にどうしようもない悪役はいなかった。(マルベーニが悪役でないわけではない)

あの神鎧マルベーニはラスボスでもいい見た目。完全にDQ1竜王。(魔法使い的な容姿から化け物に変わる点)

ゲームシステム

(主に気になったところ)

戦闘はやったことがないタイプのものだったので、というのもあるけれど非常に分かりにくかった。いやHPとか見なさいよという話ではあるのだけど、チュートリアル的に出てくる説明が一回しか読めないのがあの複雑さを持っているゲームとしてどうなの?とは思う。ユーディキウムに来るまでパーティゲージが復活コストくらいにしか考えていなかった。慣れてきた後は属性玉付けて叩き割るゲームでなかなか楽しいと思う。

あとエリアで発動するスキルも微妙に分かりにくいというか、詰んだタイミングで理解するタイプな気がする。どちらもチュートリアルをメニューから見えるようにするだけで随分変わるのではなかろうか。

エルピス霊洞 戦犯。絶対許すな。

楽園での戦闘 軽く詰んだ。やめて。

Tiger Tiger ちょっとやってからやってません。いや難易度が…。

100時間行かないくらいしかできてないのですがやり込み、というか作り込みはすごい量があると思います。レアブレイドに手を出すときりがないでしょうね…。

グラフィック

後半のメカが秀逸。いやポリゴン的に言ったらそりゃそうなんだけどいい。マルサネスの変形は最高。あれ絶対ああいうの好きな人がスタッフにいるでしょ。あと怪獣大戦も。基本的に綺麗でよかったです。覚醒ホムラの攻撃エフェクトとかめっちゃ綺麗。ただまあ、ムービーのときの指先がかなり気になった感じがしますね。レアブレイドあたりに容量というか開発費取られているのかな…。今のレベルならもう少しどうにかなったのでは…?と思わなくもない。後半はストーリーがよかったので気にならなかったけど…。

最後に

一周目クリア時間は60時間程度、二周目は20時間くらいでした。二周目はメイン以外全部すっ飛ばしていたので妥当かな?DLCはまだ購入していないのですが、他のゲームもやりたいところ。ただひとまず黄金の国イーラはやりたいですね。 

あと終わってから調べて気付いたのですが、神・クラウスがどうやら前作あたりと関係があるみたいですね。ゼノブレイド…。9年前の作品だそうですが…。WiiWiiUのDL、new3DSのDL…?どれかで回収できたらやります。switchで配信してくれ。

最後に、私のオクトパストラベラーと交換する形で貸してくれたそこの貴方、ありがとうございました。おかげでいい物語が楽しめました。

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