OCTOPATH TRAVELERの旅路の果てに

OCTOPATH TRAVELER、一通り物語が幕を閉じたので感想的な記事を。

 

前半にまだやってない人向けの販促のような内容を、後半はがっつりネタバレ要素の内容をという形にしてます。

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前半

ドット絵

そもそもハードがswitchになった時点である程度は保証されているとも言えますが、想像以上に綺麗でした。HD-2Dと名付けられている描き方は簡単にはDQ7(リメイク前)のものと似ています。それを今の技術で豪華にした感じでした。ただドット絵主体とはいえエフェクトなどはドット絵ではなかったのですが、なかなか調和がとれていて違和感はなかったです。ボス戦の迫力はここ最近のゲームに引けを取りません。

 

物語

細かい内容はネタバレなので詳しくは下に書きますが、とにかく8人分最後までやればわかるとだけ。全体的な印象としては8人全員ベクトルが違う話なので私はやっていて飽きなかったですね。

 

BGM

時代が中世とかそれくらいなのでそれに合わせた雰囲気になっていました。また主人公8人のテーマとかがとてもそのキャラに合っています。あとボス戦手前のBGMとボス戦への導入でBGMが途切れず変更されるのでいつの間にか変わっている、みたいになります。すごい。(実際にやってみてほしい) そして何よりサウンドトラックが出ていることと、楽曲解説が公式であること。オタクに手厚い!

 

戦闘システム

よくある体力と特技使う値に加えて行動の効果をX倍するのに使う値があって、これのおかげで後半はそこそこ頭を使う内容になるかと思います。前半はごり押しでも解決できるのですが、推奨レベルくらいで話を進めるとそれを考えないと難しいのかな?なんて。私はそのレベル位だったので苦戦するところは一部ありました。

 

その他

全体としては親切設計なのでセーブポイントは多いし、推奨レベルが表示されるので下手な動きしなければあんまり全滅するタイプのゲームではないかも。バランスよくやっていればレベリングの時間を取らなくても大丈夫でした。(最終盤を除く) メインを一通り終わらせるには60時間くらいですかね。全部終わるには私は100時間くらいでした。

あと私は商人トレサから始めましたがあまり問題なく進められたかな、という感じです。正直どれから初めても難易度にあまり差はないかもしれません。ただ、盗賊にしか開けられない宝箱が各所にあるためそういうのが気になる人は盗賊がよさげ。私も割と気にするタイプですが早々に諦めました。

 

 

以下ネタバレ文

 

 

 

 

 

後半

画面の話

いやドット絵と聞いて今の時代どうやってやるのかな?という興味もあって買いました。実際、ボスの絵とか結構動くし、エフェクトは綺麗だし、特大魔法とか奥義の演出綺麗だし文句なかったですね。シールド割ったときのスローになるのとかも。敵キャラで言えば豪武匠ウィンヒルドと星占師ステオーラのデザインが好き。地味に背景も綺麗なんですよね。

 

物語的な話

トレサから順に初めて全員1章終わったら2章、の流れで進めて4章もトレサから終わらせました。他7人が何かしら不穏な空気の中彼女だけがかなり平和な物語だったのでギャップ凄いゲームだなーって言いながらやっていました。

このゲームの主体が「世界を救う系RPG」ではなくそのキャラの人生の一部を体験するRPGだったので個人的にはかなり新鮮でした。RPGというとやはり私の場合はドラゴンクエストシリーズが浮かぶもので。あれの場合、主人公は種類は様々ですが世界を救う勇者であり、魔王かそれに類するものを倒すために世界中を旅するものですよね。

ただ今作では旅の目的が8人それぞれ全員異なり、そして誰も世界を救うとかそういう目的ではない。(結果的にフィニスの門の件はありますが) 自分探しであったり、復讐であったりそのあたりの8つの物語のベクトルが思いっきり異なるので、最終的にどう繋がるのか考えながらプレイするのも楽しかったですね。トレサの話が終わってエンディングになったときはまだ何も終わってないが???ってなっていましたが。

プリムロゼがぶっちぎりで暗くて後味悪い話でしたが、8つ物語があれば1つくらいそういうのがあっても楽しめるのでよい感じでした。全部あのレベルだとかなり鬱ゲーな気がします…。

ただまあ、折角8人で旅しているなら酒場の小話以外にも何かしら絡みがあってもいいのかなというのと、先頭にしているキャラが関わりあるNPCに話しかけても他と同じ反応なのは残念。

 

8人の4章で見え隠れするなんかヤバそうなもののお話が、全員分集めると輪郭が分かってきて、フィニスの門に到達する流れがとてもよかった。前述のとおり8人の主人公からすると見え隠れしたところは主題ではないのでその物語中には追うことがないのが一貫してそのキャラのRPGとなっていて潔い。

フィニスの門でそれぞれ見覚えのある8体の敵を倒した後の手記で補間される8つの物語の間のお話。プリムロゼとハンイットだけ微妙につながりが見えなかったのですがほーんなるほどね?って唸っていましたね。このゲーム中においていわゆる勇者の立ち位置なのは実はクリスなのでは?なんて。

あくまで本筋ではないけれど昔ながらの「世界を救う系」RPGの要素も残してあるのが上手いなぁと思いました。

 

BGMの話

お洒落。いやもう全部。8人のメインテーマでいうとサイラスとプリムロゼが好き。戦闘曲が4章の道中になると変わるのも旅が終盤に差し掛かっているのがBGMからもわかっていい演出だなぁと思いました。4章ボスの「旅路の果てに立ちはだかる者」がよい。楽曲解説を終わった後に読んだのですがそれ!としか。まだの人はぜひ。

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上位職のBGMも好き。私は上位職はウィンヒルドから行ったのですがなんだかんだ一番雰囲気に合っていたと感じます。ヴァイオリンが目立つ曲。最近気づいたのは結構弦楽器に好みが寄っていますね。

ラスボス戦は言わずもがな。コーラス良き。後半戦のグレードアップした感。

サントラは今度買います。

 

戦闘的な話

上にも書きましたけど、BPのシステムが好き。ただ単純にバフかけて殴る、みたいなので倒せるわけではなく、相手のシールド枚数・行動順を考慮してどのタイミングで割り切るのがいいのか、回復は?奥義は?って考えるのがすごい楽しかった。あと素直にシールド割った後に大技叩き込むときの爽快感がよい。

最初に選んだトレサが序盤の使いにくさを経て最終的にルーンマスターで必須キャラになったのは嬉しかった。拡散緊急回避最強だった。

4章ボスのダリウスとマティアスの途中で台詞がはさまる演出大好き。ドット絵の先頭画面だとやりやすそうだなと思った。熱い。シメオン後半の行動順が分からなくなる攻撃すごい困ったけれど、適切な難易度なおかげでゲームシステムに干渉してくるの上手いなーという感想。

 

8人分4章が終わった段階で5人くらいしかまともに育っていなかったのでそもそもラスボスのパーティ分割がめちゃめちゃきつかったですね。というかその段階ではクリアできていないし。最終的に全員Lv85まで上げました。魔術師にBPブースト付けて1ターン目に特大魔法で一掃するゲームを20時間くらいやってた気がする。

ラスボス戦の亡者の魔法封印はガチインチキ。星詠人の打ち消しのめぐりで消せた気がするけど気付くまで時間かかったし、気付いたころにはごり押しでどうにかなってた。後半の呪いフェーズで魔法封印に全滅させられた思い出。弱点及び行動パターンからいってラスボス初見クリア無理だと思います。初見でコテンパンにされた後はがっつり見てました。一部の4章ボスみたいに台詞が入ってくれてもよかったとは思う。

 

その他

全体として割とありがちなモチーフを使っているのに非常に新鮮な感想ばかりでした。特にそれぞれの物語の在り方ですかね。ただ、個人的にはモンスターの図鑑的な何かが欲しかったなとは思いました。極力収集・周回要素は減らしているのかな?といった印象でしたが…。レベリング周回は最後までやろうとすると必要ですし…。そのあたりがやや引っ掛かりますが、他は本当にいい旅でした。

続編はなさそうだけど出てくれたら買おうかな。今作の8人がどこかの町に住んでいると嬉しい。なんかこう「導く」をするとすごい強かったり「買取る」でいいもの持っていたり。

 

感想としてはこれぐらいでしょうか。読んでくれた方、ありがとうございました。

またいい旅ができるとよいですね。

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