ラブライブ!サンシャイン!!2期5-6話のお話
5話
すごいよしりこ回。けど勿論、それだけじゃない。
見えない力や運命のお話。
「見えない力はあると思う」の台詞で、彼女が好きといった「心の目で見なければものごとはよく見えない、肝心なことはいつも目で見えないんだ」が私は思い起こされました。いや、こんなところまで設定回収すると思います?普通。
けっこう意訳が入りますが以下そのあたりを。色眼鏡かかりまくりですね。
5話の流れが、犬を拾って世話をして情が移る→飼い主が見つかって犬との別れ→(主に)桜内さんの考えの変化になります。上の符合の後だと、星の王子さま中の狐との別れに見えなくもない気がしてしまいました。
考えすぎ?星の王子さまの中で、狐との別れの悲しみも悪いことではなかった、無駄ではなかったといった内容の台詞があったかと思いますが、ここ桜内さんの最後の「すべてに意味がある」に合いますし。「この世界に偶然ってないのかもって思ったの」からそれは彼女にとって新しい考えだった辺りも、あんこの件を通して得た考えということが狐から王子が秘密を受け取るのと合わせられなくもない…?
すべてに意味がある…意味を見出す、というよりは今ではないかもしれないけれど、いずれすべてのものは意味を持つといった印象でした。偶然だと思っていた出来事が意味を持っているように思えてきた故の台詞かな、と。
6話
乗るしかない、このビッグウェーブに!
シリアス回。普通の終わりのお話。1期の1話、いやそのずっと前から自身を「普通だ」と言い続けた千歌ちゃんがとうとう普通から次の段階へと飛び立ったように思えました。ロンダートからのバク転…いわゆる普通はできないことをやってのけた彼女はもうそんな段階にいないのでしょう。
3年生の関係も相変わらずいいですね。かなまりの「まさか、やるなんて言うんじゃないよね?」「まさか、やらない、とか言うんじゃないよね?」最高。未熟DREAMERをやったからといってそれで過去の話はおしまい、とはならなくて地続きに、途切れなく続いている関係っていいですよね。あとちゃんと見守るけれどここぞというタイミングで話を進めるダイヤちゃん。(そういえば今回も呼ばれてなかったですね、どういうこと?)
千歌ちゃんが中盤でいう「恩返しがしたい」周りの台詞、あたかも自分は何もしていないといった無自覚の自虐みたいになっているのが、今までの総括になっていて後半に繋がる展開。自分の力に自分が一番気付いてない構図はどこか4話にも似ている気がします。
「できるパターンだろーこれー!」って台詞、現実に予定調和は起こらない、上手くいってほしいタイミングほど上手くいかない、いろんな人が実際に感じたことのある「普通」の感情だと思います。ギリギリまで普通性を感じさせるのうまいですよね。
そんな中、恐らく千歌ちゃんにとって「特別」の象徴たる2人によって、自身のことに気付かされるって流れ綺麗。熱い。
自分のやってきた事に気が付いた、自分の唯一性に気付いた彼女がその絶え間ない歩みの末に成功させる。感動といわずして何と言うのか。
「新たなAqoursのwaveだね」の3年生の表情。いい表情。感謝の言葉は2年前に到達できなかったところへ連れて行ってくれたことへでしょうか。いい笑顔。
後半のBGMの効きが素晴らしいのもありますね。
MIRACLE WAVE、和訳は奇跡の波・奇跡の高まり…後者な気がしますね。久々にAqoursの元気がいい曲。可愛い。振りはもうやばいので頑張ってくださいとしか。私にはもう祈ることしかできないので。大技のあと千歌ちゃんが3年生のほうに目配せしているのとか3年生が目を潤ませているのとか細かいところまで本当によくやってくれて…。
熱い、熱いジャンプで!のところで9人の背中を映したシーン綺麗すぎてライブパートの方々に感謝しかない。最後左から順に立膝をしていくカットがありますが完全に好みなカメラワークで美味しかったです。放送した日にちょうど映画もやってていつかAqoursがSDS歌ってくれたらなぁーとか何度目かわからないつぶやきをしていたらこれで嬉しかったです。はい。SDSのあの間奏と流れが逆向きなのも綺麗でいいです。
一番右まで行ったあと立ち上がってくるくる回りながら、さながら寄せては返す波のごとく帰っていくところも可愛い。というかCGのレベルが高い。過労死しないでください。あと3,4曲ぐらいありますよね…大丈夫ですか…?
地味に気になったのが、「届かない」ってワードが2回も出てきているんですけど、これはあの曲のフラグですかね。それとも偶然?
あとあと、MY舞のジャケットがまさかの姉妹外し。学年で3人だったのを変えてきたまではいいけれど、わざわざ外してくるのは何かしらあるのかな…という。しかもBD特典の姉妹ソロが入るところが8-9話の巻なんですよ、これ何かあるでしょ。加えていまだどちらもED未登場。ちょっと覚悟しておかないと…?
伊波杏樹さんの成功を祈ります。