ラブライブ!サンシャイン!!2期12話のお話

素晴らしい新世界のお話。

 

冒頭、メンバーが道中で待ってるのRPG終盤を感じる。こういうの弱いのでもう。

舞台が東京に移ってもμ’sの影がないっていう事実が本当に。前回のときから変わったのだと気付かされます。聖良さんが「勝ちたいですか?」ってここにきて尋ねてくる重ね合わせ。

 

 

決勝前にして千歌が普通怪獣らしく普通に勝ちたいかに不安を覚えて全員に聞いて回るのもRPGっぽい。最終戦前にパーティメンバーが分かれて再集結する感じ。そこでのBGM想いよひとつになれなどという采配、天才のそれ。

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ダイヤさんの辺りから幾度となく聴いたBGMのメロディーになるのも、ね。「Aqours黒澤ダイヤとして誠心誠意歌いたい、どこであろうと心を込めて歌うのがスクールアイドルとしての、私の誇りですわ」やはりここまで彼女を好きでいてよかったと思います。

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秋葉原のチラシのシーンからの流れは反則。劇中では記憶が正しければほとんど流れなかったメインテーマをここに持ってくるという。構図が完璧に決めていて1話を思い起こさせますね。梨子ちゃんがここでスクールアイドルをやりたいと願うのはいい対比だと思います。全力で勝ちたい、の台詞でBGMが最高潮。

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ダイヤが書いたことは現実になる、っていやほんと浜辺の文字…。あのシーンかなり好きなんですがまさかここで触れられるとは。

 

ライブパート直前、走っていくシーンでまたあの聴きなれた曲が。旧Aqoursと今のAqoursが歩道橋上で合わさるってことなんでしょうね。

 

0から1へ、1からその先へ

 

WATER BLUE NEW WORLD 

これを今までの文脈の中で観ることができたという事実が本当に嬉しい。

11話のモノローグの内容が歌われるのだろう、とは思っていましたが、ここまで綺麗な形でまとめて来るとは…。流石としか言いようがない。歌詞が11話だけでなく、今までのAqoursの軌跡をなぞるもので、ここまで観てきた人に向けたものになっている印象でした。例えばMIRACLE WAVEは応援歌的な側面があって、それだけでも楽しめる曲と言えると思います。が、WATER BLUE NEW WORLDは完全にこの話の上で…って感じがしました。その分感動が凄まじいものという。3年生から1年生へバトンタッチするような振り・サビのステージ上の流れ星・ラスト加入逆順のウインク辺りでしょうか。

 

衣装はいまだによく分からないのですが、白鳥の湖とかならブラックスワンの示す意味がしっくりくるのかなと。初めてではないですが、サビで衣装が輝くタイプでしたね。最後周りの照明が消えていく中、その輝きだけ残るという演出…。

舞台としては天上、雲の上でしょうか。12話の途中で出ていた雲の上にいるような…の台詞もありましたし。波としての水、雪としての水、そして最後に雲・気体としての水を体現する前半の舞台だと思いました。Aqoursの名前が示す、水としての、取れるけれど今まで出てきていなかった姿だと。いかにも彼女たちらしい自由な振る舞いがここにきて見られてよかった。その流れで最後に雲を持ってくるのも、最後に天上へと至るのも最初から考えていたらもう降参。サビからは青空Jumping Heartでのものでしたが、どうなんでしょう。最終話で何かあるんですかね。

 

歌詞は前述のとおり、これまでの軌跡をなぞるもので、もう駄目。“諦めない 言うだけでは叶わない 動け 動けば変わると知ったよ ここの歌詞が一番その軌跡を象徴している気がしますね。サビ直前から先は11話モノローグって感じでしょう。

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サビに入るところの青い羽根がばらまかれる演出神がかってません?明示的に羽根が使われたのは初めてなのでは?白い羽根を受け取って、最後には自らの色にしたAqoursがとうとう決勝でその羽根を次の誰かへばらまく…いやほんとに綺麗。UTXの前にいた名前も知らない二人の瞳もその輝きを受けているんですよね…。

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MIRAI TICKET僕たちだけの新世界がきっとあると歌った彼女たちが、最後にはその新世界を見つけ到達したって考えると熱い。探し求めた新世界へたどり着いても、次の輝きを目指して進もうとする姿のなんと美しいことか。あくまでこの瞬間が最高だとしても、次へ・未来へ進もうとするその姿勢がAqoursの出した答えなのだと思います。

 

映像としてはもう制作陣の全身全霊を感じます。こればっかりは毎回言っていてあれなのですが、本当にいい仕事をしてくださった。今までが全力じゃないと思った、というわけではないのですが、信じられないくらい綺麗。前述の雲の上・天上の雰囲気をはじめ、背景の満天の星空、サビ入りの青い羽根、技術は日進月歩とよく言いますが本当にダントツで綺麗。やばい。9人のCGもすごい。

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曲はじめ・ダイヤさんの重なっては消えてく、歌声とそれに負けず劣らないCGの相乗効果でとんでもないことになってる。あのシーン全部CGなのにあんなに綺麗なのどうなってるんですかね。

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諦めないのところも、全員違うポーズってのがいいうえにそれにちゃんとついてきているCG。すごい。

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次の輝き“のところの千歌ちゃんに至っては本当にこれCG?っていまだに思っているんですけどこれCGですよね。初見で見分けつかないレベルまで来てませんかこの辺り。

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地味なのですがステージ上もかなり綺麗で、(前述ですが)この歌詞のところで流れ星があったりと細かいところまで丁寧です。

 

 

いよいよグランドフィナーレ、大団円。

 

13話、見届けましょう。

 

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