ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて をプレイして。

雑な感想。いつも通り長め。

 

序盤

発売前のPVからしてがっつりロトの剣が出ていたのでなんかあるんだろうなーと進めていたのに、それらしきものがオーブくらいしか登場せず、命の大樹に到着していた序盤。当時進めていたころはそろそろ目的地に着いちゃうけどもう終わり?早くない?とか思っていました。今思うとまだまだ序盤でしたね。正直ロトゼタシア狭いし、PS4の容量的にもっとあるはずとも思っていましたが。オーブ回収までで言えばやはりロウ・マルティナ加入辺りの話がよかった。オープニングで雨の中走っていた少女がこうなるのかと。戦力としても物語的にも心強い。

 

中盤

大樹が落ちたあとは世界の狭さを実質2周目(しかも始まりがイシの村)があるからだったのかと思いました。(振り返るとこれ最終的に3周するので確かに今はそこまで狭くないし、ボリュームも足りないとは思っていません)2周目の敵が○○・強になっているのは後からでも図鑑全埋めができるようにするためなのでしょうが、今まで通り色違い名前違いの敵のほうがよかったかなと思います。

落ちる前敵だったグレイグがめっちゃ強い仲間になって旅を再開する展開はあつい。地味に仲間との会話でのマルティナとの絡みが好き。

ドゥルダのグランドネビュラ習得のところでⅥの敢然と立ち向かうを流す案を出した人は天才。曲が流れてすぐ思い出すもので、まじかと思いましたね。あとはレッドオーブ持っていた海の魔物との戦闘、アーウィンのイベント辺りで流れていましたが、どこもいいタイミングで流れるもので。全体を通してBGMの使いまわしは色々と言われていますが、私はあってればいいかと思いました。

シルビアと船を回収した後火山のほうに行って火竜が強すぎて全滅したのはいい思い出。ちゃんと人の話は聞こうな。

物語の山場はやはりラムダでしょう。その前のセーニャがいつの間にか強くなっていたのもあれですがまさかベロニカが死亡しているとは…。葬儀の晩に彼女が誰よりも長く髪を切って風に流すシーンはもう駄目。亡き姉の力が受け継がれて両方の呪文が使える上にスキルパネルが2人分合わせてきれいに6方向になるあたりが本当にずるい。やまびこスクルトを始めとしてすごい頼りになった。ふわふわしていた彼女がしっかりしていく過程がよい。姉はもういないのに、装備欄に名前だけ残っているのが寂しかった。

2本目の勇者の剣ではやっぱりあの曲。その前の各人の決意表明風のセリフがかっこよい。最後まで終わらせてもロトの紋章は謎だった。ムービーが上からになったとき、ロトの紋章になっているのはおおっとなるけど結局謎。(ファンサービスなのは確か)

ラストでは最終ダンジョンのホメロスが出す幻影をセーニャが力強く振り払うところとか変わっていっている感じがしていいシーンだと思う。気高きお姉さまは~のセリフ。セーニャのキャラクター性やっぱり好き。ウルノーガとの戦闘はかなり残念だった。今考えると前座に近いからあんなもんかとも思えるけど、ラスボス感がなかった感じはする。

 

ルノーガ討伐後のラムダでの「バッカじゃないの アンタ!?世界が平和になったってのに辛気くさいカオしてんじゃないわよ!」ってセーニャが真似をするところ、ああこの娘は本当に強くなったんだな…と思わされるところでした。マジでヒロインはセーニャでは?

 

ベロニカの一件の後からタイトルが過ぎ去りし時を求めて、なんだから巻き戻させてくれないかと思っていたら本当にそうなった上にきっつい選択を迫られてあげくに私は冒険の書をコピーしました。この辺りでは勇者の星がなんなのかわかってないし、最後のカギも出てこないし、タイトル回収?がエンディングの後でんん?ってなっていましたけど、ボリューム考えると2/3くらいですよね。そりゃ伏線も残っているわけです。ここで長いこと旅した仲間と別れるのマジ???ってなっていました。ベロニカ生存ルートだと当然このセーニャは存在しないわけですし。(パラレル云々はあとに回します)

また私を探し出してくれますか?ってセリフが刺さる。泣く泣く過去へ巻き戻す。

 

巻き戻し後

ベロニカとの再会は普通に嬉しかったです。大樹の魂の手前のシルビアのセリフで人生という大舞台はいつもぶっつけ本番、みたいなセリフがあったんですが、2回目なんだよなとか思いながらやっていました。ホメロスの攻撃弾くシーンは爽快。強くてニューゲームをほんとにやっている感。

勇者の星が落ちたあと、デルカダール城から出るとあの曲!そう、Ⅲのフィールド曲、冒険の旅。かかり始めのタイミング・馬が来て出発するタイミングどちらも最高。平気で叫んでいました。この辺りからⅢの風味がちらほらありますよね。

預言者・神の民・ニマ大師の辺りは歴史を変えている実感がありました。

ケトス覚醒のイベント、姉妹が「ときは 来たれり。いまこそ 目覚めるとき。 大空はおまえのもの。 舞い上がれ 空たかく!」のセリフを発したときはやりやがったな!と。イベントの作りがうますぎる。そのあとは勿論おおぞらをとぶ。いや、ほんと、使うだろうとは流れからわかっていたけどやはり名曲。

ホムラの里がラーの鏡とか、Ⅲの王者の剣イベントとかあってよい。王者の剣は強くなかったけど鍛冶で必要になるという無駄にさせない配慮。

 

本当に最後の敵、邪心ニズゼルファ。伏線は張っておいて名前は1周目では回収されなかったうちの一つ。戦闘前のセリフからそれっぽいとは思っていたけれど、勇者の剣で闇の衣を剥がしたあとのBGM変化は予想外でした。ああああっ!って普通に叫んでも仕方ないですよね。85時間、Lv59でクリアでした。腕にも判定があったのでデスタムーア的なあれかな?と思っていたら特にそうでもなかったのは今考えると少し残念。敢然と立ち向かうが印象に残っていたので。ただ、タイトルに合わせたのか時間停止みたいな技使ってくるのは神というだけあるなあと思います。時間を超えて復活を果たしただけある。不満といえばもう少し威厳みたいなのがある見た目だといいかな…。

 

真エンディングはここまで随所にあったロトの雰囲気への回答でしたね。神の民が言っていた聖龍が命の大樹として世界にいまだ存在して、邪神への対抗策を作っていた。ロトゼタシアを救った勇者としての最初のロトが11の主人公というのがざっくり要約でしょうか。確かに言われていればⅢの段階でアレフガルドにロトという称号はあったわけで、その称号の由来が今作…。11の最後に命の大樹へ奉納された勇者の剣がⅢでゾーマに破壊された剣なのでしょうかね。もう時代がどれくらい違うのかさっぱりなのでわかりませんが。あとエンディング的に聖龍の子孫あたりが龍の女王―竜王の系譜なのかな?本人のセリフ的に。

Ⅲの「今日はおまえがはじめて城へ行く日だったでしょう?」が最後に流れたときはおおっと思いましたが、その前の本に11主人公の話が載っていて…???11の主人公が初代ロトならⅢの上の世界(バラモスがいたほう)にその話があるのはなぜ…。あと地味に気になるのが本を閉じて本棚にもどしたときに背表紙が勇者(11)の紋入りの色違いの本がもう一冊あったのは何?一冊は真エンディングのほうで確定だけれど、もう一冊はセニカが戻っていった世界のお話?謎は結局深まるばかり。

 

スタッフロールはここまでくると確信的だったけれど、入りがそして伝説へ…。12のふフィールド、おおぞらをとぶをやって、最後はそして伝説へ…のラスト一番盛り上がるところ。110のシーンを流しつつスタッフロールやるのも懐かしい(45710やってないけど)ものがあってよかったです。そして伝説へ…のラストの盛り上がりと、過ぎ去りし時を求めたセニカがローシュと再会するシーンを合わせていて11の勇者は本当に全部救ったのだなと感じます。命の大樹が落ちたあたりから特にだと思うのですけれど、今回の主人公が本当に勇者でした。その自身の力で王道的にすべてを救っていくその様が。ハッピーエンド以外認めないといわんばかりの進み方だったかと思います。実際かなりいい感じに終わっているので最新の時のオーブ(ベロニカ復活ルート)は巻き戻し、それ以外(セニカの時)はパラレル行きだと思っておくと割と幸福な気がしますね。巻き戻しでないとベロニカ生存ルートでの仲間の「前もあったような気がする」といった趣旨のセリフが生まれませんし。というか何より、そう考えないと巻き戻し前のセーニャの救いが無さすぎません…?

 

エマについて不満に思ってない方には申し訳ないですが、ネルセンの試練の結婚の選択肢がエマ一択なのは流石に酷くないです?割とストーリー上で空気でしたし…。読書のようにDQ11をプレイしてしまった私としては感情移入できないところから出てきてえええ…って感じでした。いや、まあ分からないでもないのですが、選択肢の一つとしてならありなんですけどね…。結婚後の村でのセーニャのセリフとかもう刺さってしょうがない。選択肢増やすDLCなら3000円くらいなら出すんですけどスクエニさんいかがですか?

 

レベリングが楽だったのはとても良い。雫・ルーレット・木の実・ショーで済むのは今までで屈指の楽さではなかろうか。あと、最強装備がそれぞれの見た目が変わる装備なのも好き。

どれもお洒落でかつ、歴戦って感じがする。特にマルティナ。最後の最後に一番武闘家っぽい衣装が来てうれしい。ニズゼルファにLv99にして最強装備を整えて行ったらもう簡単すぎてびびりました。試練も最後までやったしまあ当然といえば当然。グレイグが盾じゃなくて矛として戦っていたのは私だけでしょうか。

 

全体的に今回、仲間との会話がとても楽しかった印象があります。そこそこの頻度で内容が変わることが分かってから、頻繁に会話していました。それぞれのキャラクター性がよくわかって面白かったです。もうお気づきでしょうが、仲間の中で一番気に入っていたのはセーニャでした。普通に強かったのもあってずっと前線でした。いやほんと選択肢増加DLCありませんか???買いますよ。あとサントラください。

 

上にも書きましたが、まだ謎が残っているということは続く余地があるってことですよね。次がロトの話かは分かりませんが、DQ12、楽しみに待っています。

 

 

さて、次はどんな冒険に出ましょうか。